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10モデル インプレッション

photo:mondo-moto

 ニューモデルも続々入荷しているこの頃ですが、みなさんどーお過ごしでしょうか?。

 今回、早速10モデルのモデファイをお客さまより依頼を受けました。ちょうど同じ頃に、10の125EXCを試乗する機会にも恵まれましたので、サスペンションを中心に、僕なりのインプレッションとメカニカル的な(これも僕なりのですが)変更点で気が付いた事を書きたいと思います。

 依頼はローダウンと言ったところだったのですが、良い機会でしたので、シムの積層をメモしました。ニューモデルですとか、珍しい仕様の場合は必ず行う作業です。

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 ショックに関して、09と10の最も大きな変更点です。ニードルが変更され、09のSXに使われていたものになりました。

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 左が10モデルのニードル(09SXと同じ)で右が09のニードルです。このパーツはショックストロークの(体感)で、中間からフルボトム時の性能を左右します。付け替えて乗ってみると解りますが、ホントに違いが解りますよ。左のニードルの方が断然良いフィーリングです。

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 このニードルは僕も去年から気になっていて、自分のEXCに付けてみたりしていたんです。興味のある人は過去の雑記を見てください。いろいろな苦労があったんですよね。うんうん。。

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 去年モデルと今年のモデルのデータの比較になるのですが、乗る前に(後でも良いのですが)シムの積層、パーツの変更点など情報があると乗車フィーリングがそれらにシンクロしてきてわかり易いですし、楽しいもんですよ。

 10モデルは、このニードルを使う事によってかなりフルボトム時のフィーリングが良くなっています。で、シムの積層はほんとに少なくて、ばらしてチェックした時は「ショボイ積層だぜ・・・これで大丈夫かよ??」と思ったのですが、乗ってびっくりしましたよ。十分なんです。全体的に良く動いていて初期作動は良いし、リア廻りが軽く感じるんですよね。ギャップとかうねりに対して準備がしっかりできていると言った感じで、ストロークも十分に生かせています。底付き性能はニードルがカバーしてるんでしょうね、フルボトムの嫌な感じもありませんでした。結果的にジャンプも(下手な僕でも)飛距離が伸びるんですよ。

 対して09なのですが、想像するに、ニードルがやや心もとないので積層を増やしてて、結果的に重ったるいフィーリングになっていたんでしょうね。ジャンプの時リアが残ってしまう感じだったり、ギャップに対しての対応がイマイチだったと思います。サスペンションが伸びる前に次のギャップに当たってしまって、結果的にフルボトムしてしまいストロークを十分使えていない・・・と言ったら解りやすいと思います。

 ぼくも09でモデファイした時は、こんな感じの積層にしてしまっていて、10モデルに乗って本当に勉強になりました。まだ手元に09がありますので、10モデルの仕様にして早速試してみたいと思います。

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 続いてフォーク。こちらもここのところずっと同じなのですが、全体的に良く動く方向を狙っています(と思います)。09はやりすぎな感じがありました(と思います)。割と固めなセットでコーナーでわだちの外に飛び出してしまうようなフィーリングでした。この辺りはライダーレベルもありますし、これで良しと決めたコース(ヨーロッパのどっか)にもよりますよね。僕には理解できない動きでした。

 対して10。09に比べて柔らかくセットされています。あと少しだけ緩やかな(ストロークし過ぎない)動きになるようにセットしてあるように思いました。

 乗ってみるとやっぱりこれも良かったです。良く動いて次のギャップに入りやすいというのが印象的でした。でもやっぱり固いんですかね?、石の上とか木の根っこ、更に細かいコーナーが連続する場面ではどーかなー?と感じました。

 写真はフォークのカートリッジ、リバウンド側です。フォークの特性、動きを左右するのにリバウンド側をどうセットするかが重要になると思います。10モデル、もう少しよくなると思います。

2009.11.06.
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