みなさんこんばんは。
一年位前からハードエンデューロにはまってしまったという若者三人から続けてフロントフォークオーバーホールのご依頼をいただきました。三人とも同じチームで活動しています。CGC、日野ハードED、CROSS MISSIONなど積極的に参加されているとの事。なんだか凄く楽しそうです。笑
まずはHSQ.TE125/16モデルの4CSフロントフォークのオーバーホールから。4CSフォークは軽量で初期作動がとても良いフォークだと思います。他メーカーでは例の無いインナーカートリッジの構造です。分解組付けにはクランピングツールを中心に沢山の特殊工具を使用します。オイルの汚れ、劣化が進行していましたが内容物に問題は無くて、スムーズに作業が進行しました。
日野カントリーでのJECライツにも参加されていました。それ程の難所は無いレースで物足りなかったかもしれませんが、タイムアタック、良い走りだったと思います。
続いてKTM125EXC.SIXDAYS/12モデル。タイプはWPオープンカートリッジとなります。全体的にコンディションが良い雰囲気でしたが、インナーチューブに一箇所深い傷がありました。オイルストーンで傷口の角を落としてペーパーヤスリ、そして研磨剤で最終仕上げを行います。問題無いレベルに仕上がった筈です。カートリッジのピストンロッド内にオイルっ気がありましたので、念のためリバウンドピストンを外してアジャスターニードルのOリングを交換しました。
アウターチューブの先端、ちょうどダストシールが納まる箇所が変形していましたので、専用の冶具を使って修正を行いました。石か何かにヒットしてしまったんだと思います。インナーチューブの傷も同タイミングだったのかもしれません。
TEAMのHPやYouTube,すごく面白かったです。笑
こちらもHSQ.TE125/16モデルの4CSフロントフォークです。カートリッジアウターチューブに対するプレッシャータンクのテフロンガイドの当たりが悪く、動きがギクシャクしていました。内面を軽く慣らして当たりを修正しました。タンク内のXリングやOリングを始め消耗パーツ類を多数交換しました。
全体的に小さな傷が多いインナーチューブでした。しっかり修正しましたので今後のオイル漏れには至らないはずです。
お仕事のご依頼をいただき誠にありがとうございました。今後も沢山修行してください。笑 エンデューロを始めた頃の、なんだか新鮮な気分になりましたよ。
明日は久しぶりにKTM125SXで走行予定です。キャブレターをミクニからケイヒンに交換して数回の走行です。ミクニに比べて細かなセッティングを必要としないのがとても幸せな気分です。おそらくメーカー(KTM)の基礎データがしっかりしているからだと思います。フラットトルクで安心してアクセルを開けられます。ピークパワーはミクニの方が出ている気がするのは確かなのか錯覚なのか定かではありませんが、アクセルを開けている時間が長いケイヒンのほうが速く走れるのは間違いないと思います。冬のセットから若干薄めのセットに変更しました。明日は新たに購入したサイレンサーのテストです。笑
GW明けの一週間、今週もお疲れ様でした。沢山のお問い合わせをいただき、誠にありがとうございました。
それではみなさん、良い休日を。