日別アーカイブ: 2015年12月13日

12/12(土)

みなさん、こんばんは。今週もお疲れ様でした。今週もお問い合わせ、ご来店、またお仕事のご用命をいただき、誠にありがとうございました。

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WP4860/エアフォーク、分解点検作業を行いました。常連のお客さまより、早速の作業依頼をいただきました。エアフォークのシステムなのですが、乗って左側はエアフォーク(上の写真です)、右側が従来どおりのクローズドカートリッジシステムです。ですが、コイルスプリングは各々使われていません。考え方としては、エア側でコイルスプリングの働き、オイル室でこれは今までどおりオイルダンパーを効かせる働きと理解してよいと思います。

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エアフォークの構造はとてもシンプルです。慣れると作業も相当早く出来る筈です。今回初回の点検で面倒だったのが、各ねじ止めの箇所、殆どアルミ対アルミなのですが、まさにロックといった感じでしっかりネジロックされています。ヒートガン乱用でした。これはオイルフォークの方も同様です。。

まあとにかく高圧に封入された空気を外に出さなければOKな作業です。構造は簡単ですが、場合によってはとても難易度が高い作業になるかもしれません。汗

潤滑は写真の通り、エア側のインナーカートリッジ内はグリスです。専用のグリスをたっぷりと使います。WPのマニュアルがしっかりしていて、今回とても役に立ちました。

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エアを封入します。ノーマルは10.6BARという数字。調整範囲はマニュアル内でもそれ程広くはないのですが、スプリングレートの変更という考え方をすると、いろいろ試しても良いかもしれません。それ程危険なテストにはならないと思います。

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続いて、オイルカートリッジ側の作業です。構造を理解した後、組み付けに入ります。窒素ガス圧によるオイル管理のシステムではなくなりました。個人的には欧州のメーカーらしくて好きだったのですが、スプリング式のほうが作業は簡単ですよね。時期尚早かと思いましたが、モデファイも行ないました。今までもそうして来たとおり、こうゆうのは積極的に進めていっても良いんだと思います。内容はよりソフトに。エンデューロ方面です。

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組み付けるのみの段階です。アウター側のオイル量は意外に少なく設定されています(当然エアフォーク側もオイルが入ります)。調整範囲が結構広く設定されています。当然オイルロックの影響を考えての事だと思いますが、いろいろ試すには、まだまだ時間が必要ですね。笑

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そしてリアショックの分解点検整備です。このモノショックも大きく内容が変わりました。こちらもリバルビングを行い組み付けました。

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という訳で、明日は僕も久しぶりにKTMで走行します。車両は250SXF。当面はSTDでずっと通す予定です。ノーマルのベース車両として活躍してもらいます。期待しています。

年末も近くということで、体調管理に気をつけましょう。

それではみなさん、良い休日を。